新しいきっかけが欲しかった。運動メニューのマンネリ化を変える“きっかけ”に
「高齢者向けに室内でできる運動って、意外と選択肢が少ないんです。DVDやCDで同じことを繰り返しになりやすくて、こちらも“新しいものを入れたい”気持ちはずっとありました。」
そうした中でテレさんぽを初めて見た時の印象は、率直に「画期的」でした。スポーツクラブに行ける方はいいけれど、行けない方に向けた運動の選択肢が少ない。そこに対して、外出せずに、道具も買わずに取り組める。しかも高齢者向けに考えられていて活用してみたいとまさに思いました。
個別機能訓練加算スタートに合わせて、スムーズに運用できたのが大きかった
2026年6月から個別機能訓練加算を取ることになったので、6月からの流れをどう作るかをちょうど模索していたところでした。5月の時点でテレさんぽを試せたので、6月からの運用に自然につなげられた感覚があります。
さらに、導入前の5月には、居宅のケアマネジャーさんや包括さんに向けてチラシを作り、「テレさんぽをお試しで3か月使えるので、ぜひ見学に」と案内でき新たな施設のPRとしても活用できました。
朝9:30のルーティンに組み込む。ヨガ→体操→テレさんぽの流れが“うちの型”
朝は必ず、「ヨガと機能訓練とテレさんぽ」という流れになりました。実施は朝9:30頃。お風呂が始まる時間帯なので、お風呂に入らない方がテレビの前に集まって、座位中心で取り組みます。
椅子は5脚並べて、まずは5名程度で実施。お風呂の運用に合わせて入れ替えがあり、4クール程度で回っていくため、結果として1日約20名が参加する形になっています。午後についても、午前に運動量が少なかった日などは、レクリエーションとして実施することがあります。
個別機能訓練として“記録できる形”にするため、毎回メインの方を決めて回す
個別機能訓練加算の運用では、毎回「今日はこの方」とメインの利用者を事前に決めています。「全体ではみんなでやるんですけど、個別としては“今日はこの人”を決めて、そこに付き添って声をかける。周りの方も一緒に楽しめる形にしています。」
個別の枠は、体操や他の運動と組み合わせて1人あたり合計約15分。その中にテレさんぽ(約3分)を組み込む形で運用しています。
“会話が生まれる仕掛け”を作る。スタッフの声かけが、回想やアセスメントにつながる
テレさんぽをただ流すのではなく、会話が生まれるように、スタッフ側で問いかけの型を用意しています。「京都だったら何買ってく?」「水筒に何入れてく?」「おにぎりの中身は?」など、映像の場所に合わせて質問を挟むことで、利用者様同士のやり取りが自然に起きます。
「昔行ったことがある場所」だと、普段あまり話さない方が急に参加してくださることもあり、会話から居住歴や旅行歴などの情報が拾える。運動の時間が、回想的な関わりやアセスメントにもつながっている実感があります。
“見える化”で飽きない工夫。全国制覇マップで「次はどこに行く?」が楽しみになる
行った場所を塗っていく「全国制覇マップ」も作って活用しています。国内だけでなく、ハワイやパリなど海外の話題が出るのも面白いところで、「次はどこに行こう?」が日々の楽しみになっています。
また、声かけや進行が属人化しないように、スタッフ全員が同じ流れで回せるよう、導入用の資料(トークの流れ)も整備しています。